6ヶ月後、成長速度はどう変わった?
思春期前の特発性低身長児を対象とした研究
韓国の90人を対象にした比較試験では、治療群の平均成長速度が5.63から10.08cm/年へ変化しました。治療前の約1.8倍に相当します。
Chungら(2018)。治療群60人・対照群30人。数値は6ヶ月後に評価した年間換算の成長速度です。

当院では、成長ホルモン製剤のソマトロピンと専用注入器「シュアパル」を使用しています。毎日の皮下注射で、お子さまの成長を支える治療です。
身長の記録、左手のレントゲン、血液検査をもとに、治療の必要性と方法を医師が判断します。薬の量と使い方は、治療開始前にご説明します。
注射は、お腹などの皮下に行います。注入器の操作と注射する場所を確認し、ご家庭で無理なく続けられるようサポートします。


注入器には細い針を取り付けて使用します。針への不安があるお子さまにも、器具を見ながら使い方をご説明します。
針の規格は処方時にご案内します。痛みの感じ方には個人差があります。
手洗い・薬と指示量を確認
毎回針を交換し、注射する部位を変える
針の回収・薬の保管
操作に迷ったときや打ち忘れたときは、自己判断で追加せずご相談ください。旅行や宿泊行事の予定があれば、薬の保管・持ち運びを事前に確認します。
治療による変化は、一定期間の「伸びる速さ」と、成長終了時の「成人身長」という二つの視点で評価します。研究で報告された結果をご紹介します。
思春期前の特発性低身長児を対象とした研究
韓国の90人を対象にした比較試験では、治療群の平均成長速度が5.63から10.08cm/年へ変化しました。治療前の約1.8倍に相当します。
Chungら(2018)。治療群60人・対照群30人。数値は6ヶ月後に評価した年間換算の成長速度です。
治療を受けた集団と、過去の未治療集団との比較

成人または成人に近い身長に達した88人を解析した研究では、過去の未治療集団との差が男子9.5cm、女子8.6cmと報告されています。
Sotos・Tokar(2014)。治療期間は男子平均5.2年・女子平均3.5年。過去の9研究の未治療者305人との比較。
研究結果には対象・治療条件による違いがあり、お子さまごとの伸び幅は検査と経過から判断します。
治療中は、身長の伸び方と体調、必要な血液検査を確認します。注射した場所の痛み・赤み、むくみ、関節痛など、気になる変化があればご相談ください。
当院の身長治療は自由診療です。診断や使用目的によって適応外使用となる場合があります。治療の目的、費用、期待される効果と主な副作用を説明し、ご家族と確認してから始めます。

声変わりが始まった、思春期に入ってから伸びが気になる。そのようなご相談では、年齢だけでなく、骨年齢や最近の成長速度を確認して治療を考えます。
当院では、状態に応じて内服薬のプリモボランを検討します。成分はメテノロン酢酸エステル。成長ホルモン注射とは異なる薬で、服用の必要性や期間は医師が個別に判断します。

これまでの身長の記録と、左手のレントゲン・血液検査を合わせて確認します。骨の成熟、ホルモンや栄養の状態を整理し、ご本人とご家族の希望に合う方法を相談します。
費用や毎日の治療についても、その場でご質問ください。説明を聞いてから、ご家庭で検討していただけます。
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